
国民保護情報が出たら?
迫りくる脅威から身を守るために大事なこととは?
迫りくる脅威から身を守るために大事なこととは?
「国民保護情報」という言葉を聞いて、ピンと来る人は少ないかもしれません。
自然災害や異常気象に対する注意や避難の呼びかけとは異なり、国民保護情報とは、外部からの攻撃やテロ、その他の脅威に対する注意の発令になります。
国際情勢は、常に変化していくものです。完全に約束された安全はないことを認識し、国民保護情報が発令された際は、冷静に身を守るための行動を取ることが大切です。
【基本編】国民保護情報が発令された時の行動
テレビや防災無線などから情報を聞く
↓
すみやかに避難する・身を守る
特に、弾道ミサイルは10分ほどで日本に到達すると言われています。素早く情報をキャッチし、身を守るための行動を起こすことが重要です。
避難できるのか、できないのか、どこへ行けば良いのか、どんな場所ならば安全なのか、すぐに判断して行動する必要があります。
国民保護情報が発令された時の情報収集法
国民保護情報は、まず消防庁から発令され、対象の地域の自治体に伝達されていきます。この伝達システムは、「Jアラート」(全国瞬時警報システム)と呼ばれます。
Jアラートは地域の防災無線やテレビ、ラジオ、緊急速報メールなどを通じ、私たちに情報が伝えられていきます。対象地域では、国民保護情報に伴うサイレンも鳴ります。防災関連の各種スマホアプリでもJアラートを受け取れる場合があるため、基本的に通知はオンの状態にしておくことが望ましいでしょう。
Jアラートが発令された時は、とにかく素早く情報をつかんで身を守るための行動を取ることが大切です。身の回りにある、あらゆるメディア媒体を頼り、情報を確認しましょう。
想定される武力攻撃とは
国民保護情報で想定される武力攻撃とは、例として以下のようなものがあります。
- 弾道ミサイル
- 大規模なテロ
- ゲリラによる武力攻撃
- 航空攻撃
- 着上陸侵攻
世の中の動向は、刻々と変化していきます。突如として日本が外部から武力攻撃を受ける可能性も、考えられないことではないのです。このような非常事態があることを常に認識しておくことが、自分の身を守る行動につながります。
【場所別】国民保護情報が発令された時の行動
国民保護情報が発令された際、それぞれの場所にいた時の取るべき行動・避難方法は以下の通りです。落ち着いて行動することを意識してください。
屋外 | 頑丈な建物や地下施設に避難する
建物がない場合はバッグなどで頭部を守ってかがむ |
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屋内 | ドア・窓を閉めて机の下などに身を隠す
窓ガラスのそばには近づかない 窓のない部屋に移動する 近くに地下施設や頑丈な建物があれば移動して避難する |
車の中 | ガソリンが引火する恐れがあるため車から出て離れる
近くの地下施設や頑丈な建物に避難する 建物がない場合はバッグなどで頭部を守ってかがむ |
避難場所として地下が安全とされる理由
ミサイル攻撃などの場合は、主に地下に逃げると安全だと言われています。
それは地下の方が、着弾時の爆風や破片を防げる可能性が高いからです。
このため、もしものための避難場所として、自宅や職場に一番近い地下施設はどこにあるのか、周囲の情報をよく整理しておくことが大切です。
近くにミサイルが落下した・火災や爆撃があったら
近隣の地域にミサイルが落下したり、爆撃を受けたりするようなことがあった際は、落ち着いて以下の行動を撮りましょう。
屋外 | 口と鼻をハンカチでふさぎ、粉塵を吸い込まないようにする
ただちにその場から離れて、密閉された建物に身を隠す |
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屋内 | 換気扇を止めて爆風や粉塵の侵入を防ぐ
窓は目張りをして部屋を閉め切る |
その後は行政からの指示を待ちましょう。不用意に外を歩き回るようなことは、非常に危険なので絶対に控えてください。
国際保護情報が発令されても冷静に行動するための備え
国民保護情報が発令された時、実際のところ、冷静に対処できる人は少ないかもしれません。特に弾道ミサイルの場合は、1分1秒を争うため迅速な対応が必要になるため、突然の事態にあわててしまう人がほとんどでしょう。
少しでも迅速かつ冷静な行動ができるよう、日頃から備えは徹底しておくことが大切です。
国民保護情報について知っておく
まずは国民保護情報(Jアラート)について、少しでも理解を深めておくことが大切です。どんな時に発令されるのか、もし自宅にいる時に発令されたらどうなるのか、職場にいる時はどこへ行くべきなのかなど、考えておくべきことはたくさんあります。また、突然の事態にあわてないためにも、国民保護情報の情報収集方法を知っておくことも大切です。
ミサイルやゲリラ、空襲について知っておく
弾道ミサイルやテロ、ゲリラ、特殊部隊、空襲など、武力攻撃をもし受けた時のことを一度考えておくことも大切です。それぞれの攻撃の場合、どんな事態が想定されるのか、頭の中でシミュレーションしておくだけでも、何も知らないのとでは大きく差が出るはずです。
非常用の持ち出し袋を用意しておく
非常食や飲料水、衣料品や非常用具など、非常用の持ち出し袋をまとめておくことも忘れないようにしましょう。時間がない中でも避難でも、あらかじめ持ち出し袋がまとまっていればあせらずに済むでしょう。ちなみに詰めるべきバッグは、両手の空くリュックサックが望ましいです。
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