
土砂災害警戒情報が発表されたら?
土砂災害に巻き込まれない方法とは?
土砂災害に巻き込まれない方法とは?
土砂災害の破壊力は非常に恐ろしく、特に山間部に住む人、山間部に職場がある人などは常にその危機感を高く持っていなければなりません。
しかし実際に起きてみなければ、意外とその怖さを認識しづらいのも土砂災害の特徴といえます。とはいえ、起きてからではもう手遅れなのが、土砂災害が持つ最大の恐ろしさでしょう。
自分や家族の命を危険にさらしてしまわないためにも、日頃から土砂災害ついては理解を深めておくことが大切です。
土砂から身を守るための行動
土砂災害が発生する可能性を認識する
↓
土砂災害警戒情報を確認しながら早めに避難する
避難するタイミング
土砂災害の可能性がある場合、気象庁は以下のような情報を段階的に発表していきます。
大雨注意報 | 大雨による洪水・土砂災害が起こる可能性がある | 避難準備を始める
危険を察知したら自発的に避難しても良い |
---|---|---|
大雨警報 | 大雨による重大な洪水・土砂災害が起こる可能性がある | 避難することが望ましい |
土砂災害警戒情報 | 大雨による重大な土砂災害の可能性がさらに高まっている | 避難することが望ましい
自治体から強制的な避難指示が出る場合が多い |
大雨特別警報 | 大雨による重大な土砂災害の可能性がさらに高まっている | 必ず避難する
自治体から強制的な避難指示が出る場合が多い |
土砂は突発的に起こる、非常に危険な災害です。少しでも危険を感じたら、自発的に避難を開始するようにしましょう。
土砂災害が起こる要因
土砂災害は、大雨や集中豪雨、地震によって引き起こされる、併発的なものであることが多いです。
このため雨や台風、地震などが発生した時は、同時に土砂災害が起こる可能性も常に考えておきましょう。
日本は世界的に見ても土砂災害が多い国として有名です。日本は雨と地震が多く、そして急斜面を持つ山もたくさんあります。つまり日本には、土砂災害が起こりやすい条件がそろってしまっているということです。
土砂災害から身を守るためには、私たち全員が強い危機感と知識を持つことが大切なのです。
土砂災害の種類
土砂災害の種類は、大きく分けて3つあります。
土石流 | 山の腹や川にある石たちが、大雨によって下流まで一気に押し出される |
---|---|
崖崩れ | 急斜面の崖の土に雨水が浸透し、突発的に崩れ落ちる |
地すべり | 雨水や地下水の影響によって斜面が下方に向けて滑り落ちる
緩やかな斜面でも起きる 広範囲で発生するため大規模な災害になりやすい |
土砂災害の危険性を知る
基本的に土砂災害は、発生してから逃げるのではもう間に合わない場合が多いです。
土砂が押し寄せるスピードは時速40km以上に達することもあり、音や地鳴りを聞いてから避難するのでは手遅れになります。
そしてその破壊力もすさまじく、家屋や森林を一気にのみ込みます。土砂にのまれた後の生存率は一気に低くなりますので、早めに行動して避難することを心がけましょう。
周辺の危険度を知る
自宅や職場の周りが山間部だったり、丘などの急斜面がある場合は、事前に周辺の危険度を知っておくことも大切です。
ハザードマップを確認し、周辺で土砂災害が起こる危険性はどれくらいあるのか確認しましょう。土砂災害が起こる危険性のある箇所は、「土砂災害危険個所」などの記載でハザードマップに記されています。
土砂災害の予兆
突発的に一気に押し寄せる土砂は、完全に予想ができないことが多く、大惨事につながりやすいです。しかし土砂災害が起こる予兆はあるため、危険を回避するために、土砂の予兆を知っておくことも必要です。
- 地面がひび割れている
- 石が落ちてくる
- ゴゴゴ…と地鳴りがする
- 水が斜面の上から垂れてくる
- 斜面から水が噴き出ている
- 樹木が揺れたり傾いたりする
- 遠くで樹木が倒れる音がする
- 河川の水がにごる
- 河川に流木が増える
- 河川の水位が急激に下がる
これらの予兆を察知したら、すぐにでも避難を開始しましょう。
避難する時の注意点
避難する時は、既に周囲が冠水し、歩きにくくなっている場合があります。足元をよく見て歩き、水がにごっている時は傘などを使って足元の様子を見ながら進みましょう。
また、既に水位が50cm以上になっていた場合は、無理に水の中を歩いて行くのは危険です。流される可能性が高まるため、いったん自宅や周囲の頑丈な建物にとどまり、一刻も早く救助を要請しましょう。
土砂から身を守るための備え
土砂災害はとても恐ろしく、すさまじいパワーを持ちます。一瞬にして起こる災害なので、早めに避難を徹底すること、そして土砂災害について知っておくことが大事な備えとなります。
避難方法、避難を決めるタイミングなどは、事前に家族で話し合っておくことが大切です。特に介護が必要な家族がいる場合は、避難が遅れることも多く、自発的に早めに避難することが大事になってきます。
自宅周辺の危険度を踏まえ、気象情報や自治体の呼びかけでどの程度まで危険性が知らされたら避難するか、そして近隣に住む高齢の家族は誰が助けに行くのかなど、具体的な流れをシミュレーションしておきましょう。
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