
1日で深さ20cm以上の大雪が降ったら?
取るべき行動と困らないための備えとは?
取るべき行動と困らないための備えとは?
寒冷で雪の降りやすい地域はもちろんのこと、近年は気候変動の影響から、都市部でも大雪が降り甚大な被害を出すことも珍しくありません。
大雪は雪国地域に限ったことではなく、すべての地域に住む人に関係することなのです。
少しでも周囲の異変を感じた時や、いつもより雪の量が明らかに違うと感じた時などは、以下のような「身を守るための行動」を優先して取るようにしましょう。
【基本編】大雪が降った時の行動
無理して避難しないこと
屋内にとどまること
このポイントを基本として考えるべきです。
大雪の際に無理に避難しない方が良い理由
大雪が降ると、視界は非常に悪くなり、目と鼻の先の距離にあるものさえよく分からなくなります。
そんな状況の中、無理に避難するのは非常に危険です。視界が悪いせいで避難場所の場所が分からなくなって遭難する可能性があります。最悪の場合、凍死する可能性も十分あり得るため、無理に避難場所に移動することだけを優先する必要はありません。
大雪のせいで家が倒壊しそうな時の対処
大雪の時は無理に家から出ないことが大切ですが、長い間大雪が降るということは、大量の雪が家に積もるということです。
特に築年数の多い古い家屋は倒壊する恐れがあります。無理に外へ避難しないことも大切ですが、家の中にずっととどまっているのも結果的に危険な場合も多いです。
このため大雪で家が倒壊しそうな時は、救助を要請し、助けが来るまでは家の中で待つようにしましょう。
大雪によって起こる被害と対策
被害 | 詳細 | 対策 |
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車で立ち往生した時の行動
運転中に大雪に遭い、結果的に立ち往生することになった場合は、車の中で救助を待つようにしましょう。自分で家まで歩いて帰るのはとても危険です。視界が悪く雪も積もっているため、いつも行き来している地域でも道が分からなくなり遭難する可能性があります。
マフラーの排気口を雪でふさがないように注意する
排気口がふさがれると、排気ガスが車の中に逆流してしまい、車の中で一酸化炭素中毒になる恐れがあります。大雪が降っているとすぐに雪が地面に積もるため、排気口をふさいでいないかどうかはこまめに確認するようにしましょう。
空腹や寒さは車の中の備蓄品で防ぐ
立ち往生する可能性も考え、車の中には備蓄品を用意しておくことが大切です。防寒着や毛布、食料など、少し余裕があれば困っている人に渡して助け合うことも時には必要です。
傾斜地にいる場合は雪崩に警戒する
坂道などの傾斜地は雪崩の恐れがあるため、立ち往生した場合はなるべく安全な場所に移動する必要があります。
雪の中をやむを得ず移動する時に注意すべきこと
大雪の時は基本的に不用意に外に出ないのが一番ですが、やむを得ない事情で移動する時は、以下の点に注意するようにしましょう。
- 転倒しないようゆっくり歩く
- 頭上の降雪に注意する
- 雪が積もって隠れた側溝に注意する
- 車はスピードを出さずに運転する
- 転倒の恐れがある自転車・バイクは使用しない
除雪する時に注意すべきこと
除雪は安全第一で行うようにしてください。
- 何かあった時のために作業は必ず二人以上で行う
- ヘルメットを着用した状態で作業をする
- 屋根部分の除雪をする際は命綱をつける
除雪作業中に事故に遭い、命を落とす人は毎年たくさんいます。除雪は丁寧に、作業に夢中になって油断することのないように気をつけましょう。
大雪で困らないための備え
大雪で被災すると、孤立してライフラインを絶たれる・物資が不足するなどの被害を受ける場合があります。このため、困らないための対策として家の中には備蓄品をたくさん用意しておくことが大切です。
場合によっては想定していた以上に孤立して身動きが取れなくなる可能性があります。そうなった時のことを想定し、備蓄品は用意しすぎと思えるくらいあった方が安心できます。
用意しておくと良い備蓄品
- 食料(最悪の場合1週間孤立することも考え、1週間分の食料があると良い)
- 水(あらかじめ生活水を貯めておくと良い)
- 電池(ライフラインが途絶えた時に暖房器具を動かせる場合がある)
- 懐中電灯
- 生理用品
- 常備薬(あらかじめ生活水を貯めておくと良い)
- ベビーグッズ(おむつやミルクなど)
- 防寒着
- 毛布
- カイロ
- 電池式の暖房器具(故障していないかこまめにチェックしておくと良い)
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