
竜巻が発生したら?
避難場所と注意すべきこととは?
避難場所と注意すべきこととは?
竜巻といえば、アメリカ大陸の「ハリケーン」を思い浮かべる人がほとんどでしょう。
確かに日本において竜巻はあまりなじみ深いものではなく、「竜巻が発生!」と聞いても正直なところピンと来ない人が多いと言います。
しかし竜巻も恐ろしい自然災害の一つで、飛来物にぶつかったり風で吹き飛ばされたりすれば重いケガをする恐れがあります。
あまりなじみのない災害だからこそ、いざという時のために避難場所や避難する際に注意すべきことはよく知っておきましょう。
【基本編】竜巻が発生した時の行動
竜巻は自動車ほどのスピードで早く通り抜けていきます。そのため発生を確認した時は無理に遠くへ逃げようとせず、近くの頑丈な建物を見つけることが大切です。
無理に外に出て避難しようとすると、飛来物に当たって大きなケガをする場合もあります。動くスピードが速い竜巻は、数分ほどで周囲を通過していくためやり過ごすことができます。
竜巻の発生を確認
↓
鉄骨製の頑丈な建物内に避難
↓
竜巻の通過を建物内で待つ
屋内にいる時の具体的な避難方法
竜巻を家の中でやり過ごす時は、2階以上の場所ではなく1階が良いでしょう。1階は頑丈な作りの柱が多く、より吹き飛ばされるリスクを少なくできます。しかし2階以上は、強い竜巻によって吹き飛ばされてしまう可能性があります。
また、竜巻が通過する際は家屋が大きく揺れるため、頑丈なテーブルなどの下にさらに隠れて身を守るようにしましょう。
以下のような風通しの悪い場所なら、竜巻の影響を受けない可能性は高いです。
- トイレ
- お風呂場
- 階段下の収納
- 地下室
特に地下室はかなり安全です。大規模な竜巻が発生するアメリカでは、地下シェルターに避難する場合が多いです。
屋内に避難する際に近づいてはいけない場所
屋内に避難している最中は、絶対に窓際には近づかないようにしましょう。
窓際にいると、飛来物が飛んできた衝撃、もしくは風の衝撃で窓ガラスが割れる可能性があります。近くにいると大ケガの元になります。
- 竜巻が来ると分かったら雨戸を閉める
- カーテンを閉める
- 竜巻が通り過ぎる時は窓際から離れる
この3つのポイントを意識しておきましょう。
屋外で竜巻の発生を知った時の避難方法
外にいる時に竜巻が発生したことを知って頑丈な建物の中に避難するのが間に合わないとなった時は、物陰に隠れ、飛来物と風を避けられる場所に身を隠しましょう。
しゃがんで身を小さくし、頭と首を優先して守るようにしてください。バッグで頭を守るようにしても良いでしょう。
車の中で竜巻が近づいていると知った時の行動
車の中にいた場合は、車からは必ず出るようにしてください。
飛来物が車の窓ガラスに当たってケガをする可能性がありますし、激しい竜巻の場合、車ごと巻き上げられてしまうかもしれません。すみやかに車から降りて、近くの頑丈な建物内に避難しましょう。
屋外で竜巻をやり過ごす際に近づいてはいけない場所
木造の古い家屋、プレハブ小屋はあまり重量がないため、竜巻によって飛散する恐れがあります。屋外で竜巻がくると知った時は、近くの木造住宅やプレハブ小屋には絶対に近づかないようにしましょう。
また、電柱も突風によって倒れてくる可能性があります。風が強くても電柱にしがみつくなどの行為はしないように注意してください。
竜巻の前兆
竜巻から身を守るためには、竜巻というものについて理解を深めることも忘れてはいけません。竜巻が発生する前には、以下のような前兆現象が起こります。
昼間なのに暗くなる | 大きな積乱雲が日光をさえぎっている証
竜巻は積乱雲などの強い上昇気流の影響で発生する |
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ひょうが降る | 上昇気流の横に強い下降気流が生まれている証 |
アーククラウドが見える | アーチ状の積雲
普段見ないような特殊な雲を見かけたら注意 |
耳鳴りがする | 大きな竜巻が来ると気圧が下がる
竜巻付近では耳鳴りがしたり気分が悪くなったりする |
他にも雷が鳴る、冷たい風が吹くなどの現象もよく起こります。これらの前兆現象を感じた時は、竜巻が発生する可能性があります。
竜巻の情報を事前に知る方法
竜巻から身を守るなら、やはり情報は早めにつかんでおきたいところです。しかし竜巻は突発的に発生する場合が多く、事前に「竜巻が発生する天気かもしれない」と認識しておくことが大切です。
天気予報で知る
テレビやラジオ、インターネットの天気予報では、落雷のあるような不安定な天気を教えてくれます。竜巻は雷に伴って発生することが多く、天気が変わりやすい日は竜巻が発生する可能性があることを認識しておきましょう。
竜巻発生確度ナウキャストで知る
気象庁の「竜巻発生確度ナウキャスト」では、竜巻が発生する恐れのある地域を1時間先まで予想して教えてくれます。空模様が怪しい日は、なるべく事前に竜巻の危険をチェックしたうえで出かけるようにしましょう。
【参考リンク】竜巻発生確度ナウキャスト
※気象庁 竜巻発生確度ナウキャストへのリンクです。
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