台風が接近・上陸したら?避難のタイミングと注意すべき点とは?
〜台風〜

台風が接近・上陸したら?
避難のタイミングと注意すべき点とは?

日本は季節の変わり目を中心として、台風が接近・上陸することがよくあります。しかし台風上陸にあまりなじみのない地域に住んでいると、どうしても台風や集中豪雨に対する危機感は薄れがちになります。

 

台風の威力は非常に恐ろしく、毎年、その被害によって命を落とす人もいます。

 

脅威となる台風から身を守るために、最も大事なのは、一人一人がその危機意識を高めることです。

 
 

台風が発生した時の行動

台風が発生し、接近・上陸した時は、避難準備を始めながら気象情報を常に確認しておきましょう。

台風の動向を気象情報で確認

必要に応じて避難

 

避難のタイミング

台風から身を守るための避難のタイミングは、原則的に気象庁が発表する「注意報」「警報」「特別警報」を見て判断していきます。

 

注意報 大雨や暴風の被害が出る可能性がある

よく注意し危険を感じたら避難する

警報 大雨や暴風の大きな被害が出る可能性がある

避難が推奨される

特別警報 さらに重大な被害が出る可能性がある

避難が強制化されることも多い

 

各自治体は、この注意報、警報、特別警報に応じて、避難勧告や避難指示を出していきます。

 

  • 避難勧告 … 避難することが望ましい
  • 避難指示 … 必ず避難する(強制的な避難)

 

近隣に注意報が発表された段階で、避難準備を始めることを考えましょう。
そして注意報が警報に切り替わった段階で、まだ自治体からは避難勧告は出ていないかもしれませんが、基本的には早めに避難を始める方が望ましいです。
 

避難すべき場所

避難場所として設定されている場所は、各地域の学校や公民館などの施設が多く設定されています。

 

いざ避難するとなった時に「どこに避難すればいいの?」とあわてないためにも、近隣の避難場所はあらかじめ確認しておきましょう。

 

台風が接近している時は、雨や風で視界も悪くなり、道路は冠水していることがあります。目的地である避難場所が分からないと、そんな暴風と大雨にさらされた状態でさまようことになり、大変危険です。

 

避難が遅れた時の行動

まだ自宅にいる時 自宅やマンションの高層フロアに行き、救助を要請する
避難中に動けなくなってしまった時 頑丈な建物を見つけてなるべく高いところに行き、救助を要請する

 

無理をして冠水した道路を歩き回ったり、暴風のなか外にいたりするのは非常に危険です。増水した河川が氾濫し、流される恐れがあります。また、暴風による飛来物がぶつかる可能性もあります。

 

50cm以上の冠水は非常に危険
50cmの冠水は、大人が膝まで水に浸かるくらいの高さです。ここまで水位が上がると動きづらく、流される恐れが強まります。50cm以上の冠水が見られる場合は、無理に避難しないようにしましょう。

 

安全に避難するための注意点

避難する時は、安全を確保するために以下の点に注意しましょう。

 

  • なるべく家族や近隣の人と一緒に行動する
  • 足元を傘などで確認しながら歩く
  • 防災用のヘルメットを着用する
  • 履きなれた運動靴で避難する

 

台風によって冠水した道路には、底に何があるのか非常に分かりにくいです。足元を傘などで確認しながら進んでいくと、マンホールに吸い込まれたりつまずいてケガをしたりすることを防げます。

 

POINT 冠水した道路は履きなれた運動靴やトレッキングシューズの方が動きやすいため、長靴よりも運動靴で避難するようにしましょう。

 

台風が接近している時にしてはいけないこと

台風が接近していると分かったら、必ず以下の行動は避けましょう。

外の様子を見に行く

外の様子を確かめに行くことは非常に危険です。毎年、河川や用水路の増水具合を見に行き、氾濫に巻き込まれて命を落とす人がいます。台風が接近していれば、近隣の様子はテレビやラジオなどで確認できるため、不安不急の外出は控えましょう。

山や丘などの斜面の近くにいる

山や丘など、急斜面がある場所では土砂災害が起こる可能性があります。台風が接近していることが分かったら、必ずその場所を離れるようにしましょう。山や丘が家の近くにある人は、早めに避難を開始しましょう。

エレベーターを使う

避難する時にエレベーターを使うのは危険です。暴風や雷の影響で停電し、エレベーターに乗っている最中に閉じ込められる可能性があります。避難の際は、必ず階段を使いましょう。

 

台風から身を守るための大事な備え

台風によって避難勧告が出ると、多くの人はあわててしまいます。避難場所の場所や持って行くべきものを普段から備えておきましょう。

ハザードマップの確認

ハザードマップには、避難場所の場所、氾濫の危険性がある河川や用水路などが記されています。あらかじめハザードマップを確認し、避難すべき場所や行ってはいけない場所をよく確認しておきましょう。

非常用品を確認する

避難勧告が発表されてから、あっという間に洪水のせいで外に出られなくなってしまったという例はたくさんあります。すぐに避難できるよう、懐中電灯、ラジオ、衣類、非常食、貴重品などの非常用品はあらかじめ備えておきましょう。

庭に置いてあるものに注意する

台風が接近している時は、暴風の影響で植木鉢や置物、自転車などが吹き飛ばされる可能性があります。自転車などの大きなものはロープで固定し、小さなものはなるべく家の中にしまうなど、対策をしましょう。

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